2024-02-08

技を盗む

M氏は、全員を対象とした稽古を指導しながら、個別稽古の時には道場内を回っての個別指導の合間に古流の個人演武を時々していた。
鈍舟はこの時とばかりしっかりと観察させて貰った。
時には個別に指導もして呉れた。
彼は杖道範士八段・居合道教士八段の指導者に就いての古流修得者である。
鈍舟は彼以外から古流を学んだことはないのである。

然し彼も高齢となり、昔痛めたらしい膝も悪化し、稽古もかなり苦しくなった。
それでもかなりな期間頑張っていたが鈍舟が七段取得した二,三年後、遂に稽古が出来なくなった。

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