この年の暮れ「居合道・審査員の目」が発刊された。
幾度も読み返す。
読み返すたびに新しい認識を得る。
範士の先生方のそれぞれの考え方・哲学があるように思う。
種々考えさせられることもあるが、良い勉強になることが多い。
ただ悲しいかな、老化した躰は学んだことを表現しきれない。
審査員は受審者の前から見て審査をしているのであるが、鈍舟はいつの頃からか他人様の演武を後ろから見るようになった。
左右の足の動きを見る癖が身についてしまった。
さて、この足の動きで気剣体一致と言えるのか、前からはどのように見えるのであろうかなど疑問も沸いてくる。