2022-05-12

鈍舟の通武揶気:残心(7)

残心は武道のほか、他の芸道にも見られるようにも思う。
茶道における所作、例えば茶杓の取扱い方、茶筅での撹拌後の茶筅の引上げ方など。
日本舞踊や能楽における舞での所作、舞台から去る時の引き揚げ方などにも見るように思うのである。

要するに人生すべての領域において残心の精神を持つべきであろう。
タクアンを口にしたときに歯形を残さないように端の一部をかみ取るように子供のころ指導された(これは礼法か)思い出もある。

武道の修行者特に指導的立場にある者は、不確かなこと不明なこと日進月歩の事柄に対して常に初心に帰って学ぶ心を持っていなければならないと思うのである。

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