2022-07-03

鈍舟の通武揶気:居合と健康(5)

高等科二年になる時、旧制中学校に入学した。
中学校には木銃は言うまでもなく、38銃も福岡24連隊から貸与されていた。
教練の時間があり、木銃で敵兵を突く訓練があった。
力を込めて敵兵の胸部を突くのであるが、居合道と同じく目の前に人物はいない。仮想敵を突くのである。
突いたらすぐさま引き抜くようにとのことであるが、突いてぼんやりでもして居ようものなら、すぐ抜けと怒鳴られる。
「ぐずぐずするな剣が抜けなくなる」と怒鳴られたものである。

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