安南魯愚 鈍舟先生

姓は安南魯愚、名は鈍舟。
通武⋯⋯武を通じてと云えば大袈裟になるが、曲がりなりにも武道を愛でる老人。
安らかな気分で、南に面した暖かい縁側で寛ぐ、魯鈍で愚直な老人です。
老化人間は物事をややもすると斜に見る。揶揄する気はなくとも、何かと物事の見方が捻くれてくる。
仲間の稽古を後ろから見てつま先や足先のの動きにケチをつけたりしている。
いずれ沈み行く泥舟の通武揶気に暫しお付き合いを。


✳︎鈍とは「素直」「謙虚」「努力」